敵が左翼に大攻勢をかけてくる可能性がある。
そうなれば、左翼の森に潜む我が軍は大打撃を受けるかもしれない。
ここは先手必勝だ。
106mm支援砲撃を、左翼正面の森に叩き込む。
正確な砲撃のお陰で、敵があぶりだされてきた。
25分、タイガーに中央のシャーマンがやられる。
こうなると戦車を迂闊に動かす事ができない。
27分、左翼のシャーマンも破壊される。
困ったぞ・・・。
29分、ますます困難な状況になってきた。
左翼の対戦車砲が破壊されたのに気を良くしたか、タイガーが左翼に回り込んでくる。
森の影に隠れていたシャーマンが、逃げる間もなく破壊される。
せめてもの反撃として、タイガーを撃つのではなく、随伴してきた装甲車を破壊する。
30分、中央と右翼の戦線はそれほど移動していないが、左翼に敵が侵食してきた。
また、中央のフラッグにタイガーが前進。
フラッグを取られてしまった。
損害もこちらの方が大きい。
このままでは敗北は必至だ。
31分、最後の大勝負に出る。
それまで伏せていた対戦車砲を一斉に起動する。
タイガーの撃破率は「Rare(ほとんどない)」。
確率Noneよりはましだが、分の悪いカケだ。
しかし、今しかない。
そう決断して攻撃を指示したが・・・結果は惨敗だった。
3門中、2門が破壊され、放った砲弾は全てタイガーの分厚い装甲に跳ね返されてしまう。
左翼正面の森に、再び支援砲撃を集中する。
1個小隊以上の敵兵が逃げ出すのが見える。
ここぞとばかりに、重機関銃が狙い撃ちにする。
32分、いきなり戦闘が終了した。
こちらはタイガーに対抗する戦力を失い、どうする事もできない状態だった。
これ以上時間をかければ、タイガーによって、戦線が引きちぎられるところだった。
敵歩兵の前進は許さなかったが、タイガーが戦線を押し上げている。
こいつを撃退する兵器が無い以上、ただ黙って見ているしかなかった。
結果は連合軍の敗北だった。
結局、歩兵とシャーマンだけでは、タイガーに対抗できなかった。
距離を置きいて慎重に行動され、付け入るスキがなかった。
いいところなく、敗北してしまった。
連合軍を最も苦しめたタイガー戦車。
こいつさえ居なければ、シャーマンが敵歩兵を蹴散らす事も可能だったろうが・・・。