こちらの思惑通りにはコトが進まない。
11分、右翼に回り込んだM10が4号戦車にやられる。
狙撃兵に狙撃され、ショック状態になったところを砲撃された。
狙撃兵をこういう形で使われると、かなり厳しい。
同じく11分、敵の火炎放射ハーフトラックを破壊する。
都市部での火炎放射器は、非常に強力だ。
こいつを歩兵に近づけるわけにはいかない。
右翼に回り込んだM10に釣られ、左翼から3号突撃砲が移動していた。
偶然にもその側面をM10が捉える。
12分、3号突撃砲を破壊する。
右翼にM10が移動したお陰で、敵の注意が右翼へ集中している。
M10はやられてしまったが、敵の圧力が一時的に減ったのはありがたい。
タイガーが後退したスキに、シャーマンが前進。
目障りな歩兵を砲撃する。
再び流れが変わる。
13分、タイガーにM10が破壊された。
M10の待ち構える正面にタイガーが姿を現した。
本来ならこちらのチャンスなのだが、ここでも錬度の差が現れ、敵のほうが発見が早かった。
M10の発砲直前にタイガーの88mm砲弾が直撃する。
14分、さらにまずい展開となる。
最後に残ったM10が、4号戦車と砲撃戦を展開する。
今回も先手を取ったのはM10だが、初弾を外してしまう。
反撃を受けて、最後のM10が破壊される。
これでタイガーとまともに戦える戦力がなくなってしまった。
目の前が闇に覆われた気分だ。
俄然、敵の行動が活発になる。
しかし、幸運の女神はまたもや連合軍に微笑んだ。
前進してきた4号戦車を、シャーマンが破壊する。
これでM10を2両破壊された仇は討ったぞ。
建物の隙間を通して、シャーマンがマーダー3を砲撃する。
これで敵の戦車はタイガーだけだ。
しかし、この最後の1両が手強いのだ。
20分、左翼で悲劇が起こる。
重機関銃とシャーマンの支援を受けて、1個小隊が道路を押し渡る。
その瞬間、目の前の建物から敵1個分隊が銃撃を加えてきた。
バタバタと倒れるアメリカ軍兵士。
わずか1分間に、27名が死傷すると言う、空前の被害を被る。
ほぼ無傷だった1個小隊が、あっという間に壊滅したのだ。
たった1個分隊にここまでやられるとは、度肝を抜かれた。
残るはタイガーと歩兵だ。
タイガーさえ破壊できれば、形勢を決定付けられるだろう。
左翼の小フラッグから1個小隊が駆けつけ、タイガーの側面に回りこんでいる。
何とかタイガーに肉薄できないものだろうか?