右翼の丘は完全に占領した。
M10にはパンツアーシュレックが肉薄し、真後ろ27mから2発命中させた。
さすがにこの距離、この角度では外しようがなかったと見える。
M10から2度悲鳴が聞こえ、その動きを完全に止めた。
今頃、パニックになって、逃げ出そうとしているに違いない。
これで右翼の安全はほぼ確保されたと見ていいだろう。
歩兵小隊を威力偵察に進め、敵の左翼を圧迫することにする。
できれば左翼の大フラッグへ迫る敵に、背後からプレッシャーをかけてやりたいが、間に合うだろうか?
右翼の丘を占領し、M10をよってたかっていじめる図
左翼の大フラッグが危機に陥っている。
シャーマン105が、その強力な大砲で、守備隊を蹴散らしにかかっている。
右から接近中の歩兵を牽制していた重機関銃は、105mm砲のお陰でbrokenしてしまった。
まぁ、すぐ脇にパンターが到着したので、重機関銃が無くてもいきなり抜かれる事はないだろう。
敵はスモークを炊いて、視界をさえぎろうとしているように思える。
大フラッグには、まだ半個小隊しか集結していない。
今突撃されたら、ひとたまりも無い。
何としても側面を固めなければならない。
実のところ、左側の守備兵力は、現在のところ全く無い。
幸いにも、手前には側面を脅かす深い森がある。
そこは大フラッグへ至る通り道であり、度々我々の部隊がそこを通って行くのを、敵も見ている。
つまり、そこにはまだ未知の部隊が潜んでいる可能性が高い・・・と思っているはずだ。
実際には迫撃砲が2個いるだけなんだけどね。
しかも1門は弾切れだし。
他には重機関銃が森の真ん中をパニックになって逃げていくだけだ。
この事を知ったら、敵はどんな顔をするかなぁ?
絶対秘密にしなければ・・・。(--;)
シャーマン105は、パンターからギリギリ射撃できない場所にいる。
射撃しようと無理に移動すると、側面を敵の歩兵にさらすことになる。
森にバズーカでも隠れていたら、それこそ一大事だ。
幸い、大フラッグ傍には、戦力をごまかすために進めておいた、パンツアーシュレックが2班いる。
危険を覚悟で1班をシャーマンに接近させる。
右翼に迫る敵から銃撃されるが、なんとか疎林に隠れこめたようだ。
このまま忍び寄って、必殺の位置まで進めることができればいいのだが・・・。
もう1班は森の中で待機させておく。
残り7分、この大フラッグを確保できるかどうかが勝負の分かれ目となりそうだ。