やられた。
左翼の奥に走ってきたのは、敵のM8だった。
左翼の丘を攻撃中、急に後ろから姿を現した。
パンターの側面後方を撃たれたが、幸いにも37mm砲弾をはじき返した。
正面では、M8に続いてシャーマン105も登場。
そうか、こいつが敵の主力か。
これもパンターの敵ではないが、射撃できる位置に無いのが辛い。
森にはパンツァーシュレックが2班いるので、なんとか近寄らせることができればよいのだが・・・。
中央部から迫る歩兵も増えてきた。
1個小隊は確認したが、もっといるはずだ。
大フラッグへの進路を遮断するため、パンターが丘を駆け下っている。
これは敵にとっても大きな脅威だろう。
左翼の丘の攻防は、守備隊の踏ん張りと、周囲からの援護射撃で、また1個分隊を壊滅させた。
もう1個分隊も、戦意を喪失して逃げ始めている。
歩兵の攻撃は、何とか阻止できそうだ。
右翼の丘でも、攻撃は成功しそうだ。
いきなり敵の中隊HQ分隊が現れたのは計算外だったが、肉薄した我が軍の歩兵に全滅させられる。
右の機関銃は健在だが、時間の問題だろう。
左の機関銃も、戦意を喪失して逃げているように見える。
もう一息だ。
右に移動していたM8は、射線の影に隠れている。
しかし、そのすぐ手前で対戦車班が岩場に取り付いた。
相手に気づかれづに接近できれば、至近距離から仕留められるだろう。
ふと気になった。
左翼に現れた戦車は、105m砲を搭載した対歩兵戦闘用のシャーマンだ。
右翼のこいつもそうか?
105m砲を至近距離から食らう様は想像したくないな。