戦闘はこう着状態に陥る。
少数の敵が接近してきては、片っ端から追い払っている。
クレーターに隠れている敵には、迫撃砲弾をお見舞いしていぶりだしている。
接近する敵よりも、逃げ出す敵が多くなってきた。
4門ある迫撃砲を、交替で使用する。
クレーターに篭る敵を目標に1門ずつで砲撃するのだ。
30分まで砲弾を温存しなければならない。
30分にもなると、そろそろ戦闘終了が見えてくる。
残った弾薬を放出するつもりで、各部隊に一斉攻撃を命令する。
少しでも敵にダメージを与えるのだ。
30分経過時点では、勝利は保証されたようなものだ。
ドイツ軍は散発的に反撃してくるが、さほど脅威ではない。
33分、時間切れにより戦闘が終了する。
畑と道路は、ドイツ兵の血で真っ赤に染まっている。
敵は2個中隊を投入してきた。
どうりで数が多いはずだ。
結果は連合軍の完全勝利となった。
今回の勝因は、ひとえに大フラッグを先に確保したことに尽きる。
道路が一直線にフラッグまで通っていたのも大きな要因だ。
MG42の銃撃を受け、息が上がっても走るのをやめず、ひたすらフラッグを目指したおかげだろう。
これが逆だったら、こちらが悲惨な結末を迎えていたことだろう。