戦闘はこう着状態に陥る。
敵もこちらも、思い切った行動を起こしていない。
右翼の森の偵察装甲車は、敵の陣地を迂回して前進している。
このまま行けば、敵陣の後方に出るだろう。
それを嫌ってか、4号戦車が右翼に移動してくる。
一瞬のスキを付いて、シャーマンが4号戦車の側面に砲弾を撃ち込んだ。
ラッキーな一撃である。
17分、左翼のタイガーを警戒して移動していたシャーマンが、行きがけの駄賃で放った砲弾が3号戦車を直撃する。
非常にラッキーな一撃だった。
3号戦車を破壊する。
17分、左翼の森に敵の支援砲撃が降り注ぐ。
やはり敵は、こちらに攻撃をしかけてくるつもりだろうか?
19分、思ったとおり、敵の一部が突撃してくる。
1個小隊程度の戦力だが、正面にはタイガーが居座っている。
困った状況だ。
20分、本戦闘で最大のチャンスが到来する。
左翼から突入した歩兵を支援するため、タイガーが側面を向けたのである。
左翼の陣地に配置した57mm対戦車砲の出番だ。
肝心なところで運に見放されたようだ。
初弾はタイガーの側面装甲を貫通したが、致命的なダメージは与えられなかった。
逆に敵の反撃を受けて、対戦車砲が破壊されてしまう。
双方とも様子見の状態だ。
中央の大フラッグは、どちらも確保できないで居る・・・というか、敵が出てくるのを待ち構えている状態だ。
中央後方に控えていた対戦車砲1門を、密かに左翼の森へ持ち込む。
敵が大フラッグに戦車を移動させたら、こいつに始末させよう。