前々から考えていたことがある。
よく「考える時間をください」と言うけれど、これって実際にはただ迷ってるだけの場合がほとんど。
本当に考えてる時間って、どのくらいあるんだろう?
また、考えるのを早める方法って無いんだろうか?
書き物をするとき(例えばこのblogや小話を書くような場合)には、キーを叩く前に、必ず言葉で物事を考えている。
考えた内容を頭で反芻して、ちょっと修正してキー入力する。
今もそうしながら書いている。
このとき、頭の中では、日本語で物事を考えている。
これがもしもアメリカ人なら、頭の中はやはり英語で考えるんだと思う。
そうしたとき、考えるスピードって、言語に左右されるんじゃないだろうか?
物を数える。
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ・・・
10まで数えるのに、人にもよるけど10秒くらいかかる。
数え方を変えてみる。
ひ、ふ、み、よ・・・
人にもよるけど、5秒くらいだろうか?
つまり、数え方を変えるだけで、物を数える速さが変わる。
言葉に出さず、頭の中で数えてみる。
やはり口に出して数える場合とだいたい同じだ。
ということは、言語によって数える速さが変わるわけだ。
もっと発展させて見よう。
「敵機が高度3Kフィートにいるぞ。
これから突入する。
フォッケウルフが北の高高度にいるから気をつけろ。」
相棒にこれだけの事を伝えるとき、どうしても10秒くらいかかるだろう。
チャットでゴリゴリ書けば、30秒くらいかかるんじゃないだろうか?
それを簡単にしたのが、スラングだ。
「low dot 3k
in
N hi fw」
これで上に書いた内容が、ほぼ相手に伝わるはずだ。
つまり、単語が短く簡単になれば、それなりに早く意思を伝えることができる。
この事は、自分の頭で思考することにも通じるものがあると思っている。
思考とは、自分で自分を説得しているのかもしれない。
「目的地まで電車で行くのは面倒だなぁ。
でも自動車だと渋滞に巻き込まれるかもしれない。
やはり電車かなぁ。
ああもうこんな時間だ、電車で行くしかないや。」
上の例では、つぶやいたり、頭の中で日本語で考えていれば、どうしても30秒くらいかかるのではないだろうか?
誰でも、「どうしよう」とつぶやいたり、頭の中で考えると思う。
つまり、「どうしよう」と呟いている瞬間は、単語の長さ(2秒程度)で思考していることになる。
もしもここで、「どうしよう」という単語を別の単語に置き換えたらどうだろう?
もっと極端な例では、ある地方の方言がものすごく強烈だったとする。
「目的地まで」→「あ」
「電車で」→「い」
「行くのは」→「う」
「面倒だなぁ」→「え」
「でも」→「お」
「自動車だと」→「か」
「渋滞に」→「き」
「巻き込まれるかもしれない」→「く」
:
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かなり極端な例ではあるけど、例の思考は次のようになる。
「あいうえ。
おかきくけこ。
さしすせそ。
ああ、たちつてと。」
これなら、5、6秒で考えがまとまるのではないだろうか?
つまり、単語が短く発音が簡単な言語体系では、思考も早いんじゃないだろうか?・・・と思い立ったのでした。
あまり良く知らないけど、中国語って、何となく単語が短くて機関銃のように次々と言葉が出て来そうな印象がある。
ひょっとして中国人って、日本人より思考が早いんではないだろうか?
もしも子供の頃から、めちゃくちゃ短い単語と簡単な言語を教わって育ったら、物事を考える時間がグッと短くなって、勉強効率UP、思考の幅が広がるなど、いろいろな恩恵があるってことはないのかな?
・・・って、何考えてんだ、オレ?(^^;)
どうでも良い、つまらん考えごとでした。