アルデンヌ攻勢に失敗したドイツ軍が、各地で連合軍の追撃を受けることとなった。
味方部隊が後退する時間を稼ぐため、途中の村で連合軍を食い止めることとなる。
各地で戦力をすり減らしたドイツ軍であったが、司令部は我々の為に、最優先で部隊を融通してくれた。
どこから手に入れたのか、無傷のヘッツァー小隊、奇跡的に残っていた81mm迫撃砲部隊、そして予備部隊として温存されていた最後の歩兵中隊である。
昨夜より雪は激しさを増し、風も強くなっている。
嵐の中で戦うことになるだろう。
前回は雪に阻まれたが、今回は雪を大いに活用しなければならない。
拠点では、大フラッグが中央と右翼に1つ。
その他に小フラッグが多数点在している。
敵は大フラッグを目指してくるに違いないが、問題は真ん中と右、どちらに集中してくるかだ。
ここでは、道路が通り、戦車が移動しやすい中央部を重点的に守備する。
TRP(ターゲットリファレンスポイント)を周囲の森に設定し、短時間で支援砲撃を行えるようにした。
中央部の右前方に、小さな丘がある。
ここを押さえれば、中央部を側面から援護できるだろう。
歩兵1個小隊とMG42、81mm迫撃砲を配置する。
対戦車戦闘には、ヘッツァーを動員する。
遮蔽物を使って側面をカバーできれば、正面からの撃ち合いで負けることはないだろう。
よほどのことが無い限り、敵の戦車を食い止めてくれるに違いない。
対歩兵戦闘には、81mm迫撃砲の支援砲撃を活用する。
雪で移動力が落ちているため、敵兵を見つけてから支援砲撃を要請しても、充分間に合うだろう。
しかも、すぐには逃げられないから、徹底的に叩くことができるはずだ。
敵は森を移動してくるので、迫撃砲の威力も増すだろう。